サミット基礎知識

G7サミット論

サミットの存在意義は政治的に説明すべし!

G7の存在意義を考えるさいに重要なのは,経済力ではなく,民主政治などの価値観の維持・普及や,国際連合の機能低下の補完といった政治的な視点である。
G7サミット論

G7はグローバルサウスを取り込んでG10に変貌!

G7はGのあとの数字を増やしながら,世界の政治経済の動きに今後も影響力を行使し続けるだろう。グローバルサウスと呼ばれる国のうち,インド,ブラジル,オーストラリア,インドネシアなどは有力候補となってくるのではないか。
G7サミット論

広島サミットは「広島AIプロセス」を創設!

広島サミットでは生成AI(人工知能)も取り上げられ,幅広く議論するための「広島AIプロセス」の創設が指示された。このプロセスは12月にAIに関する指針に合意した。首脳会合はこのように司令塔としての役割を果たしている。
G7サミット論

広島サミット:定めた指針は多様かつ最多!

広島サミットのコミュニケ(首脳宣言)には過去最多となる約700の公約(コミットメント)が盛り込まれた。カバーする政策領域は驚くほど多岐にわたっている。
G7サミット論

首脳たちは食べてるときも話し合う!

サミットの議題と参加国の多様化を受け,サミットで首脳たちは10程度の会合をこなしている。日程がタイトなこともあり,ワーキング・ランチやワーキング・ディナーも行われている。
G7サミット論

G7サミットは政治的理由で春に開催!

G7サミットはたいてい5月から7月に開かれる。気候や夏休みのこともあるが,じつは最も大きな理由はアメリカの選挙である。もちろん他の参加国の政治事情も考慮して開催時期は決定される。
G7サミット論

開催地の利益は計り知れない!

サミットが開催地にもたらす経済利益は膨大なものである。広島サミットでは軽く1兆円を超えた。さらに開催地には「栄誉」という精神的利益までもたらされる。負担も大きいが,開催の利益はそれを上回るだろう。
G7サミット論

記念写真の立ち位置は決まっている!

G7サミットのさいに撮影される記念写真の立ち位置は外交儀礼で決まっている。1983年に中曽根首相が議長の隣に立ったのは例外で,在任期間が短い日本の首相は,当然,端のほうに立つことが多い。
G7サミット論

G7市民のエンゲージメント・グループも意見表明!

G7市民の意見は,昔はデモ行進をして首脳たちに訴えていたが,いまでは7つの公式エンゲージメント・グループが議長国首脳に提言を渡している。
G7サミット論

サミット(山頂=首脳会合)には中腹(大臣会合)がある!

G7はメカニズムであり,首脳会合のほか各種の閣僚会合(大臣会合)が開催されている。日本が議長国の場合,とりわけ多く開かれているが,地域活性化や官庁争いが意識された開催決定は望ましいこととは言えない。
G7サミット論

開催地名で議題がわかる広島サミットは空前絶後!

サミットの呼び方は,欧米では開催場所・基礎自治体名が一般的だが,なぜか日本はちがう。また,広島サミットは開催地名が政治的意味をもった点で例外中の例外だ。
G7サミット論

G20はG7の機能を補完する拡大版!

G20は経済問題だけを議論する国際枠組みで,危機対応への必要からG7が創設を決めた。参加国の価値観がちがいすぎるG20では政治や安全保障についての議論はむずかしい。G20はあくまでもG7の機能を補完しているにすぎない。
G7サミット論

G7サミットの参加者は7人でも9人でもない!

G7サミットには,EUのほか,ASEANやAUといった各地域機構の代表や,国際連合や国連専門機関のトップが多数参加する。新興国や途上国の首脳も招待されて議論に参加していることを見過ごしてはいけない。
G7サミット論

G7は恒常的な国際政治メカニズムである!

G7は加盟国の国家連携(政策協調)の枠組みとして出発したが,その後「国際政治のメカニズム」になり,恒常的な危機管理のための国際政治メカニズムとして機能している。
G7サミット論

「先進国」ではなく「主要国」の首脳会議!

G7サミットは「先進国」ではなく「主要国」の首脳会議と位置づけなければならない。ルールを無視したり破壊したりする「大国」もあるなか,自由・民主政治・人権・国際法を尊重する「主要国」の結束はきわめて重要である。
G7サミット論

サミットはただの「恒例行事」ではない!

簡単に中止したり欠席できるサミットが半世紀も続いているのは,きっと何らかの存在意義があるからである。わたしは,G7サミットが国際連合と並ぶグローバル・ガバナンスのメカニズムになっている点に注目したい。